お遍路ツアーをひとりで満喫する初心者向け四国巡礼ガイド

 

「お遍路ツアーをひとりで巡ってみたい」―そんな思いを持つ初心者に向けて、バスツアーや歩きツアーの違い、四国八十八ヶ所の巡礼スタイル、女性一人でも安心なプランまでを網羅的にご紹介します。

この記事のポイント
  • ひとりでも安心して参加できるお遍路ツアーの選び方
  • 初心者向けの巡礼スタイルとルール
  • 四国八十八ヶ所を巡る旅の費用と節約術
  • 女性ひとり旅でも快適に過ごせる宿泊先の選び方

 

お遍路ツアーをひとりで巡る魅力と基本情報

遍路

四国八十八ヶ所を巡るお遍路ツアーは、ひとりでこそ味わえる心の旅。この記事では、初めての方でも理解しやすいように、巡礼の意義や回り方を解説します。

お遍路とは? 四国八十八ヶ所巡礼の歴史と意義

お遍路は四国に点在する88の寺院を巡る日本を代表する巡礼の旅です。空海(弘法大師)の足跡をたどるこの巡礼は、自分自身と向き合う貴重な機会を提供してくれます。

一人でお遍路を巡ることで、日常から離れて心を整理し、新たな気づきを得ることができます。特に現代社会で忙しく生きる私たちにとって、この「自分だけの時間」は大きな価値があります。

四国八十八ヶ所は四国全域に広がっており、それぞれの寺院には独自の歴史や見どころがあります。全行程は約1,200kmにも及びますが、現代では区切って巡る方法も一般的です。

お遍路の回り方と基本ルール(順打ち・逆打ち・区切り打ち)

お遍路には主に3つの巡り方があります。1番札所から順番に巡る「順打ち」、88番から逆に巡る「逆打ち」、そして数回に分けて巡る「区切り打ち」です。逆打ちは順打ちに比べて3倍の功徳があると伝えられています。

初心者の方には「区切り打ち」がおすすめです。仕事や家庭の都合に合わせて、週末や休暇を利用して少しずつ巡ることができます。実際に多くのツアー会社では、例えば全12回など、何回かに分けて巡るプランを提供しています。

基本的な参拝の流れは、納経所で御朱印をいただく前に本堂でのお参りを行います。白装束や金剛杖などの装備は必須ではありませんが、巡礼の雰囲気を味わうためにもおすすめです。

初心者向け!ひとりで参加できるお遍路ツアーの選び方

初めてのお遍路なら、バスツアーへの参加がおすすめです。多くのバスツアーで「おひとり様大歓迎」と明記しているツアーも多く、一人旅でも気軽に参加できます。

ツアー選びの重要なポイントは、公認先達が同行しているかどうかです。先達はお遍路に精通した案内人で、作法や歴史について詳しく教えてくれます。初心者の方でも安心して参加できるよう、多くのツアーでは公認先達が同行しています。

また、各回ごとの申し込みが可能なツアーを選ぶと、自分のスケジュールに合わせて参加できます。例えば第1回から第12回まで分かれている四国八十八ヶ所巡りなら、興味のある札所がある回だけを選んで参加することも可能です。

女性一人でも安心!安全に巡るお遍路のポイント

女性一人でのお遍路も、ツアーを利用すれば安心です。添乗員と公認先達が同行するツアーでは、安全面でのサポートも万全です。

特に初めての方は、いきなり全ての札所を巡るよりも、日帰りツアーなどから始めてみるのがおすすめです。例えば「第1回[1~10番]」のような、比較的負担の少ないコースから参加してみましょう。

宿泊を伴うツアーでも、多くの場合、シングルルームの手配が可能です。1泊2日のツアーでは、追加料金でシングルルームを確保できるケースが一般的です。

歩きツアーとバスツアーの違いとメリット・デメリット

お遍路ツアーには主に「歩き遍路」と「バス遍路」があります。それぞれに特徴があるので、自分の体力や目的に合わせて選びましょう。

バス遍路のメリットは、効率よく多くの札所を巡れることです。例えば日帰りツアーでも5~10ヶ所の札所を巡ることができます。また、天候に左右されにくく、体力的な負担も少ないのが特徴です。

一方、歩き遍路のメリットは、より深い精神的な体験ができることです。札所間の道中で自然と触れ合い、じっくりと自分と向き合う時間を持てます。ただし、体力が必要で、天候の影響も受けやすいというデメリットもあります。

初心者の方には、まずはバスツアーで全体像を掴み、その後興味が湧いた区間だけ歩き遍路にチャレンジするという方法がおすすめです。

費用の目安と節約のコツ(交通費・宿泊費・食費)

お遍路の費用は回り方によって大きく異なります。遍路の場合、約30〜60日かけて、総費用は約30万円〜50万円が目安です。一方、バスツアーでは10日間前後で約15万円〜30万円程度となります。宿泊費は大きな変動要素で、宿坊は一泊二食付きで約7,000円〜10,000円、民宿やビジネスホテルは約5,000円〜8,000円、ゲストハウスなら約3,000円〜5,000円ほどです。交通費では、歩き遍路でも一部バスや電車を利用する場合があり、約2万円〜5万円の予算を見込んでおくと安心です。食事は一日あたり約2,000円〜3,000円を目安にしましょう。 また、お寺での納経料(300円/寺)や線香・ロウソク代も必要です。

お遍路を節約するコツはいくつかあります。まず、オフシーズン(冬や梅雨時期)を意識することで宿泊費が安くなることが多いです。また、納経帳や白衣などの遍路用品は四国内の専門店やネット通販で事前に購入すると札所で買うより安くなります。コンビニや地元のスーパーを活用し、時には地元の方から「お接待」を受けることもあります。 宿泊費の節約なら、同じ宿に連泊して洗濯や休養の日を少なくするという方法もあります。 交通費では、四国遍路専用の乗り放題きっぷや県別のバス一日券などを利用すると便利です。

 

お遍路ツアーをひとりで楽しむためのプランと観光情報

お遍路ツアーをもっと楽しむなら、観光やグルメも旅の醍醐味。ひとり旅でも満足できるプラン選びのコツと、巡礼の合間に訪れたい四国の見どころをご紹介します。

四国遍路格安バスツアーでお得に行く方法

事前予約割引や連続参加割引を設けているツアー会社もあります。地元の旅行会社のツアーは比較的リーズナブルな価格設定が多いです。シーズンオフ(冬季など)のツアーは比較的料金が安い傾向にあるので、予算を抑えたい方は検討してみるとよいでしょう。

さらに、地元発着のツアーを選ぶことも節約につながります。例えば四国の主要駅発着のツアーなら、四国在住の方や新幹線などで四国入りする方にとって便利です。

また、一人参加でも割増料金がかからない「おひとりさま歓迎」のツアーも増えています。 これらのツアーでは同じ目的を持った参加者と交流できる機会もあり、お遍路旅をより豊かなものにできるでしょう。 地元バス会社が運行する「路線バス型遍路ツアー」も、予約不要で乗り降り自由という特徴があります。さらに、宿坊に連泊しながら日帰りで各札所を巡るプランは、毎日の荷物の移動が不要で体力的な負担が少ないため、高齢の方や一人旅の女性にも安心です。

ひとりでも参加しやすいお遍路バスツアーの特徴

ひとり旅でも安心して参加できるお遍路バスツアーには、いくつかの特徴があります。 まず、一人参加が多いツアーでは、同様に一人で参加している人々と自然と交流が生まれやすい雰囲気があります。 また、「おひとりさま優先」の小グループツアーもあり、これらのツアーでは少人数(例えば10名程度)でお遍路を楽しめるのが魅力です。 寺院での参拝時間もゆったりと取られていることが多く、じっくりと心を込めて巡礼したい方に適しています。

さらに、最近のバスツアーでは参加者の安全と快適性に配慮したサービスが充実しています。 例えば、バス車内での座席確保を広くとったり、女性専用ツアーを設定したり、一人旅の不安を軽減する工夫がされています。 また、途中で体調が優れない場合にはサポート体制が整っており、急な天候変化にも対応する準備があります。さらに、一部ツアーでは地元ガイドが同行し、各札所の歴史や弘法大師に関する逸話、さらには巡礼途中で見られる地元の名所や文化について詳しく解説してくれるツアーもあります。

お遍路と一緒に楽しむ四国の観光スポット

お遍路の合間に訪れたい四国の観光スポット:

徳島県

  • 鳴門の渦潮(第1番札所・霊山寺から車で約20〜30分)  
  • 剣山(第12番札所・焼山寺から車で約1時間30分〜2時間)  
  • 阿波おどり会館(第17番札所・井戸寺から車で約10〜15分)

高知県

  • 桂浜(第31番札所・竹林寺から車で約30〜40分)  
  • 四万十川(第37番札所・岩本寺から車で約30分〜1時間)  
  • 高知城と日曜市(第30番札所・善楽寺から車で約10〜15分)

愛媛県

  • 道後温泉(第51番札所・石手寺から車で約10〜15分)  
  • しまなみ海道(第54番札所・延命寺および第55番札所・南光坊のある今治市からアクセス可能)  
  • 松山城(第51番札所・石手寺から車で約20〜25分)

香川県

  • 小豆島・直島(高松港から船で約1時間)  
  • 栗林公園・屋島(第84番札所・屋島寺から車で約20〜30分)  
  • 金刀比羅宮(第73番札所・出釈迦寺から車で約30〜40分、第74番札所・甲山寺へ向かう前に寄り道可能)

バスツアーでは通常、こうした観光スポットを組み込んだコース設定がされています。一人で巡る場合も、札所参拝と観光のバランスを考えたプランを立てると、より充実した四国旅行になるでしょう。

巡礼中に味わいたい四国のご当地グルメ

徳島県

  • 徳島ラーメン:豚骨と醤油のスープに豚バラ肉をトッピング
  • 阿波尾鶏:ブランド鶏の炭火焼きや鍋
  • 祖谷そば:山岳地帯で育まれた風味豊かなそば
  • なると金時:さつまいもの一種で焼き芋や芋菓子が人気
  • 阿波和三盆:伝統的な和菓子の材料となる高級砂糖

高知県

  • カツオのたたき:藁焼きの香りが特徴の高知名物
  • 田舎寿司:高知の祭りや行事に欠かせない押し寿司
  • 土佐酒:米どころ高知の日本酒
  • 四万十川の天然うなぎ:清流で育った希少なうなぎ
  • 芋けんぴ:さつまいもを細切りにして揚げた甘いお菓子

愛媛県

  • 鯛めし:宇和島の郷土料理で生の鯛と特製タレをご飯にかける
  • 今治焼豚玉子飯:焼豚と卵をトッピングした丼物
  • 松山鮓:押し寿司にあさりの佃煮を混ぜた郷土料理
  • じゃこ天:小魚のすり身を揚げた練り物
  • 伊予柑・みかん:愛媛を代表する柑橘類

香川県

  • 讃岐うどん:コシの強さと喉越しが特徴の手打ちうどん
  • 骨付鳥:骨付きの鳥肉を香ばしく焼いた料理
  • しょうゆ豆:甘辛いたれで煮た小豆島の名物
  • オリーブ製品:小豆島のオリーブオイルや塩漬けオリーブ
  • さぬきの和菓子:あん餅や和三盆を使った伝統菓子

お遍路の道の中で、四国各県の魅力的なご当地グルメを楽しむことも大きな楽しみのひとつです。お遍路中は地元の食文化に触れることで、四国の人々の暮らしや思いにも触れることができ、巡礼の旅がより深いものになるでしょう。

宿泊先の選び方(宿坊・ゲストハウス・ビジネスホテル)

お遍路で宿泊する場合、いくつかの選択肢があります。ツアーに含まれる宿泊施設は一般的にビジネスホテルやリゾートホテルが多いですが、個人で巡る場合は宿坊やゲストハウスも選択肢になります。

宿坊(お寺に併設された宿泊施設)は、お遍路の雰囲気を最も深く体験できる宿泊施設です。朝のお勤めに参加したり、精進料理を味わうなど、特別な体験ができます。

一方、ビジネスホテルは便利さと快適さが魅力です。多くのツアーでは、大手ホテルチェーンや地元の老舗ホテルを利用し、洋室(バス・トイレ付)での宿泊が可能です。

最近では、低料金で泊まれる「善根宿」や、相部屋のゲストハウスも増えてきています。特に僻地(へきち)では、ローカルな宿や素朴な宿に宿泊する機会が多くなる可能性があります。

ひとり旅の場合は、プライバシーを確保できるシングルルームの有無も重要なポイントです。ツアーによってはシングルルームを確保できるので、事前に確認しておくと安心です。

お遍路をより深く楽しむための心得とおすすめの過ごし方

お遍路をより深く楽しむためには、単なる観光ではなく「巡礼」としての側面を意識すると良いでしょう。各札所での参拝時には、心を静め、感謝の気持ちを持ちましょう。

公認先達が同行するツアーでは、各札所の由来や意味について詳しく解説してもらえます。多くの旅行会社のツアーでは、こうした学びの要素が充実しています。これらの話に耳を傾けることで、お遍路の精神的な側面をより深く理解できるでしょう。

また、お遍路に関する資料を事前に準備したり、ツアーで提供される資料を活用したりすることで、より充実したお遍路体験ができます。

ひとり旅だからこそ、自分のペースで寺院を巡り、静かに自己と向き合う時間を持つことができます。この貴重な機会を生かし、心の豊かさを育む旅にしてください。

多くの旅行会社がお遍路ツアーを提供していますが、特に「お遍路参拝のいろは」や「礼儀作法」を丁寧に解説してくれるツアーを選ぶと、初心者でもスムーズに参拝できます。

お遍路ツアーをひとり旅で満喫!自由なペースで巡る四国八十八ヶ所巡礼と観光ガイドのまとめ

  • 一人旅でも安心して参加できるバスツアーが豊富にある
  • 初心者には区切り打ちや日帰りツアーが最適
  • 公認先達が同行するツアーで作法や歴史を学べる
  • 女性専用・女性優先のツアーも用意されている
  • 宿坊やビジネスホテルなど宿泊先の選択肢が多彩
  • 格安ツアーや地元発着プランを選べば費用を抑えられる
  • 一人参加でも追加料金不要のプランがある
  • 歩き遍路とバス遍路の違いを理解して選べる
  • 食費や交通費などの節約術も多数紹介されている
  • 四国の観光スポットと合わせて旅を充実させられる
  • ご当地グルメを楽しみながら巡礼できる
  • 納経や参拝の基本ルールを押さえておけば安心
  • オフシーズン利用で宿泊費を節約可能
  • 一人の時間を大切にしながら精神的な充実も得られる
  • 無理のないスケジュールで自分のペースで巡礼できる

 

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